侵入犯に対抗するために精巧に作られる鍵

鍵は生活にとって欠かせない道具で、人の命や財産を守るために精巧に作られています。家の玄関や倉庫の入り口には必ず取付けられ、自家用車や自転車を盗難の被害から守るためにも役立てられています。いつの時代にも鍵を破る行為をする者がいるため、技術者と侵入犯との知恵比べが続いてきました。針金などの細い棒を使って鍵破りをする行為は古典的ですが、つい最近まで普遍的に行われて大きな損害をもたらしました。細い棒を使って鍵を開ける方法は、ピッキングと呼ばれます。現在ではピッキング対策の精度も向上しているため、侵入犯も考えて対抗策を取るようになりました。 これまでにピッキングを行っていた常習犯は、防犯対策の弱点を利用して大胆な行動に出るようになりました。鍵を壊したり、ピッキングで開けたりすることが難しいため、侵入犯は窓ガラスを破壊する行為に及ぶようになりました。音を立てずにガラスを割る方法もあるため、対策は多角的に行う必要があります。侵入経路となる場所には、防犯砂利を敷いて歩行時の音が響くようにすることが有効です。鍵はツーロック方式にすることが重要ですが、防犯の弱点となるガラス窓には鉄格子を取付けて、侵入を防ぐことも推奨されています。